「物販とせどりと転売の違いがわからない」
「物販とせどりと転売って、どれも一緒なんじゃないの?」
物販とは、物品販売の省略形で、形あるものを販売することを言います。
ということは、せどりも転売も、形あるものを販売すれば「物販」と言えますが、ネット販売を行う人が増えてきた現在では、 少し違う意味合いを持っているように感じます。
今回は物販とせどりと転売の違いをできる限りわかりやすく解説していきたいと思います。
私は「無在庫物販」を行なっていて、”転売”との違いを知って欲しく、この記事を書いています。
物販とせどりと転売の違いをわかりやすく説明
物販とせどりと転売、実は「物」を販売するという意味では同じビジネスとも言えますが、昨今のネット上で使われている言葉の意味なども鑑みて、言葉で表現すると以下のような説明になると思います。
- 物販はメーカーや卸売から仕入れ、せどりや転売は小売や個人から仕入れる
- 物販や転売は新品を販売し、せどりは中古品を販売する
物販 | せどり | 転売 | |
---|---|---|---|
仕入れ先 | メーカー、卸売 | 小売、個人 | 小売、個人 |
商品の状態 | 新品 | 中古(新品の場合も) | 新品 |
どうでしょう。違いがわかりましたでしょうか。
必ずしも全てがこの通りではありませんが、昨今では大きくこのような使い分けをされています。
特に「物販」については、元来の言葉の意味と、インターネット上の情報では、少し違いがあるように感じます。
【わかりやすく】ということなので、図にしてみました!
では次章から、それぞれの詳細を見ていきたいと思います。
物販とは
冒頭でも言いましたが、物販とは、物品販売の省略形で、形あるものを販売することを言います。
この図でいうと、01)メーカーや 02)卸売業者から仕入れをして販売します。
もしくは自分でオリジナルの商品を作って販売するのも物販です。自分が01)のメーカーでもあるということですね。
中国輸入OEMや、アクセサリー作家さんも物販を行なっているということになります。
つまり、物販はメーカーや卸売業者から新品を仕入れて販売するビジネスということですね。
せどりとは
せどり(競取り、糶取り)とは、「同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人」を指す。古本用語を元にした「掘り出し物を第三者に転売すること。」を指す言葉。
ウィキペディア「せどり」
「せどり」は、古本業界で使われている用語で、価値のある掘り出し物の書籍を安く仕入れ、他の誰かに高く売り、差額分の利益を得ることを指します。
ウィキペディアにもある「掘り出し物を第三者に転売すること。」から、中古品の掘り出し物をインターネット上で転売することも「せどり」と呼ばれています。
昨今のせどりの対象となっているのは、古本、家電、アパレル、ゲーム機および周辺機器などか多いようです。
※せどりを業とするなら古物商許可は必須です
中古品を利益目的で販売する場合は、古物商許可が必要で、無許可の場合は3年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。
法律上の「古物」とは、「古物営業法 第2条」に『一度使用された物品、もしくは、使用されない物品で使用のために取引されたもの、または、これらの物品に幾分の手入れをしたもの』と記されています。
つまり、対象となるのは、以下の通りです。
- 一度でも使用された物
リサイクルショップや古本屋で販売されている商品、フリマサイトやオークションサイトで出品されている中古品など - 一般消費者が買ったりもらったりした品物を、使用しないで新品のまま売却した物
フリマサイトやオークションサイトで出品されている新品 - 上記に補修や修理を行ったもの
絵画の表面を修補したもの、刀を研ぎ直したものなど
古物商許可なしでも「少しならバレない」「個人でやるなら大丈夫」ということはありません。
古物商許可の目的は「盗品の流通防止」と「盗品の早期発見」にありますので、警察の盗品捜査の際にバレます。
法を守って健全なビジネスを心がけましょう。
店舗せどりと電脳せどり
せどりについて調べていると、「店舗せどり」や「電脳せどり」という言葉を目にすると思います。
- 店舗せどり
リサイクルショップや古本屋、家電量販店やディスカウントショップなどの実店舗で直接商品を仕入れるスタイル。実店舗で仕入れるスタイルの場合は、新品であってもせどりと呼ぶケースが多いようです。 - 電脳せどり
インターネット上のネットショップ・フリマサイト・オークションサイトなどから商品を仕入れるスタイル。
転売とは
転売(てんばい)とは、買い取った物をさらに他に売り渡すこと。ネットスラングとしては転売を職業とする者を転売屋、不当に高額な利益を得ることに対する非難の意味で「転売師」・「転売厨」・「転売ヤー」(てんばいや、てんばいし、てんばいちゅう、てんばいやー、英: reseller)とも呼ぶ。
ウィキペディア「転売屋」
「転売」は、小売店や個人から新品を仕入れて販売することを指します。
昨今では「Amazon転売」「メルカリ転売」というような言葉をよく目にしますね。
多くの人が取り組んでいる転売ビジネスですが、なぜ世間のイメージが悪いのでしょうか。
なぜ転売はクズ呼ばわりされるのか
主に数量が限定されるなどの理由で入手が困難であり、希少価値が高い商品を転売目的で購入(個人ないしアルバイト等で雇われた複数人)して買い占め、インターネットオークションやフリーマーケットなどのインターネットを介し高値で販売し、輸送便で発送することを生業・趣味とした一般個人を指す。
ウィキペディア「転売屋」
ウィキペディアにも書かれていますが、一般的に「転売」とは、上記のように思われているのではないでしょうか。
コロナ禍では任天堂switchやマスク、消毒液などの転売目的の買い占めが話題になりましたね。
「Amazon転売」「メルカリ転売」でも、良いイメージは無いように感じます。
そもそも「メルカリやヤフオクで購入した商品を転売」は古物許可証が必要です。
ただし、「転売」の定義は人それぞれ違うこともあります。
私がやっている無在庫物販のことを「転売」と表現する人もいますし、とくに「せどり」と「転売」は同じだという人もいます。
転売目的の買い占めや、チケット転売のダフ屋などは迷惑以外の何者でもありませんが、転売というビジネスモデル自体は違法ではありませんので、「転売」がクズなのではありません。そういう迷惑行為を行う「人」がクズなのです。
まとめ
今回は物販とせどりと転売の違いをできる限りわかりやすく解説しました。
- 物販は、メーカーや卸売から新品を仕入れて販売する
- せどりは、小売や個人から中古品を仕入れて販売する
- 転売は、小売から新品を仕入れて販売する
私も曖昧なところがあったので、記事を書いてスッキリしました。
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